公益認定.COM- 社団財団（公益法人と一般法人）専門の会計事務所（公認会計士・税理士）。東京都港区赤坂。

（公社）全国老人福祉施設協議会から
全国老人福祉施設協議会で不適切な支出【毎日新聞記事H29.4.20】のてん末として、
【公益認定等委員会からの報告要求に係る最終報告書の公表について】
が公表されています。
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（資料1）最終報告書の公表について
（資料2）報告書（平成29年10月2日)
（資料3）第三者による調査委員会「報告書」（平成29年5月31日）
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資料が膨大なのですが、要約すると以下のようです。
・不適正な支出は3千1百万円
・役員（理事及び監事の全員）で弁済
・役員全員が再任

多くの公益法人にとって、交際費的支出が適正か不適正かを判断する際の参考にもなるかと思ったのですが、適正かどうかについては争点とされておらず、ほとんど全ての交際費的支出を不適正として集計しているようです。

ここで、以下の疑問点があります。
当時において特別の利益供与はあったのでしょうか。
法人が不適正支出と認めたのですから、特別の利益供与はあったと考えるのが妥当ではないでしょうか。
特別の利益供与は公益認定法違反であり、弁済すれば良いというものではないはずです。
それとも、不適正支出ではあるが特別の利益供与ではないということなのでしょうか。

　　　　　　　　　　以上　公認会計士・税理士 居関 剛一